しょっぱい梅干しの塩抜き方法(減塩方法)

梅干しの塩抜き方法(減塩方法)

梅干しの塩抜き(白干し梅)

しょっぱい梅干し「白干し梅」

白干し梅とは、昔ながらの製法で、塩のみで漬けた無添加、無着色のしょっぱい梅干(酸っぱい梅干し)です。塩分は約20%ですので、酸っぱさと塩辛さはありますが、長期間の保存が可能です。日本一の梅の産地、和歌山県みなべ町の梅農家では、まずこの「白干し梅」を漬けます。その後、はちみつ漬けなどの調味梅干しを作る場合は工場で塩抜き作業が行われ、2次加工されていきます。

梅干しの歴史

日本に梅が伝わったのは奈良時代以前だといわれています。中国からは、梅の実を燻製させて作った薬用の鳥梅(うばい)とよばれるものだったそうです。梅干しとしては、奈良時代頃に貴族が菓子(果物)として食べられていたようです。『万葉集』でも梅は118首も詠われています。梅干しが一般に広まったのは江戸時代。江戸時代中期には赤しそで着色された梅干が誕生しました。


紀州(現:和歌山県)で梅の栽培が行われるようになったのは江戸時代。明治時代になると、現在と同様に食べられていたようです。明治40年以降は梅の栽培が盛んに行われるようになりました。昭和になって優良品種の「古城」「南高」が誕生し、昭和56年頃からは、健康食品ブームで梅干しが見直され、現在もその人気が続いています。


みなべ町の梅農家直送の白干し梅(梅干)のご購入はこちらから

梅干の販売

梅干しの塩抜きの材料と用意するもの

梅干しの塩抜き方法
白干し梅(梅干) 500g
2~3リットル
小さじ1
容器 ボール等(大きめ)

■塩抜きの手順

  • 梅干500gを大きめのボウルなどの容器に入れ、水2~3リットルを入れます。
  • 塩小さじ1を入れて軽くかき混ぜて、お好みの塩分になるまで置いておきます。好みにもよりますが、10~15%くらいが食べやすい塩分といわれています。
  • 水に浸けた後の梅干は水分を含んで水っぽくなっていますので、ザルに上げ5時間程おいて充分に水気を切ります。少し硬めがよい場合は1~2時間天日干しをしてもOK。
  • 冷蔵庫で保管し、できるだけ早めにお召し上がりください。

■塩抜きの時間と減塩の目安


塩抜き前 12時間 24時間
塩分の目安 約20% 約12~15% 約7~10%
  • 手順2の塩小さじ1は無くても(真水)かまいませんが塩を入れた方が浸透圧で梅干から塩分が抜けやすくなります。
  • 塩分10%くらいにする場合は12時間ほどで水を替えて、さらに12時間ほど置きます。
  • ぬるま湯(約40度)を使うと上記時間より短時間で塩抜きが可能です。
  • 上記時間と塩分はあくまで目安です。気温などの環境によって左右されることがあります。
  • 塩抜き後に、紫蘇、昆布、はちみつなどのお好みの味付けに漬けるのもおすすめです。
  • 極少量(5粒ほど)を塩抜きする場合はコップなどの小さな容器でも代用できます。

■塩抜きの注意事項

  • 塩抜きをする場合は、1~2ヶ月で食べきれる分量だけにしましょう。塩分が低いほど日持ちも短くなります。必ず冷蔵庫で保存し早めに食べ切りましょう。
  • はじめて塩抜きをされる場合は、塩分の抜き過ぎにならないよう、時々味見をしながらおこなって下さい。
  • つぶれ梅や切れめの入ったB級品の梅は、塩分が抜けやすいことがありますのでご注意ください。
  • 大粒の梅干ほど塩が抜けにくいので時間を延ばすなど調整してください。
梅干しの塩抜き(白干し梅)

本格梅干し「紀州みなべの南高梅」について

梅干しの塩抜き(白干し梅)

南高梅は、梅の生産量日本一を誇る和歌山県を代表する梅の品種。和歌山県では国内で生産される梅の6割を生産しています。南高梅は果樹王国と呼ばれる和歌山の最高峰ブランド梅。国内産の梅のトップブランドとして知られています。南高梅は果実が大きく、種が小さく、梅干しにすると皮が薄くて食べやすい品種です。果肉は肉厚でしっかりとした食べ応えがあります。

和歌山県は、本州最南端に位置し海から吹く暖流黒潮の影響で、一年を通して気温の変化が少ない温暖な気候です。県内でも、みなべ町は梅の栽培には、かかせない中性質で水はけが良い土壌で、最高級の紀州南高梅を栽培するための条件が揃った最良の土地です。

南高梅(梅干し)ができるまで

梅の花(開花)

梅の花は2月上旬~3月上旬に咲きます。みなべ町では、この季節になると「観梅」に訪れる観光客であふれます。南高梅は同じ南高梅同士では交配できないため、ミツバチの助けをかりて他の品種と交配させます。和歌山県の温暖な気候がミツバチの活動する温度と適合するため、南高梅の栽培に適しているのです。

南高梅は、6月~7月にかけて実を付けます。梅干しの原料である「完熟梅」は1年でこの時期にしか採れません。※写真は完熟になる前の青梅の状態。

完熟梅

こちらが完熟梅です。大変香りが良く、桃のような美味しそうな果実の香りです。完熟梅を収穫した当日に塩とともに約1ヶ月間漬けておきます。

塩で漬ける

約1ヵ月後の8月くらいから、樽から梅を取り出し、梅同士が触れないように丁寧に並べていきます。

天日干し(土用干し)

2~3日ほど、温度管理をしながら天日干し(土用干し)を行います。

梅シロップの作り方 失敗しないコツや作る時期をご紹介

梅シロップ(梅ジュース)の作り方(レシピ)

梅シロップ(梅ジュース)の作り方(レシピ)

【 ご家庭で簡単に作れる梅シロップ 】

梅シロップはご自宅で簡単に作ることができます。梅が持つクエン酸などの効果で夏バテや疲労回復にもぴったりです。水やソーダで割ると爽やかな梅の香りを楽しむことができ、お子様にもおすすめです。本ページでは、梅の郷、紀州和歌山の梅農家が教える紀州南高梅の青梅を使ったおいしい梅シロップの作り方(レシピ)をご紹介いたします。

梅シロップを作る時期は5~6月頃。梅シロップ作りに必要な生の梅(青梅)は5月下旬~6月下旬頃にしか手に入りません。その頃に購入しておいて冷凍しておくのもオススメです。

材料と用意するもの

梅シロップの材料・用意するもの
青梅(南高梅) 1kg
グラニュー糖
(氷砂糖でもOK)
1kg
ホワイトリカー 少量(消毒用)
果実酒用の容器 4リットル容器

■砂糖の浸透圧で梅からエキスが出るので、砂糖は最低でも800g程度は入れてください。

■出来上がり量の目安:約800ml~1000ml

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梅干の販売

梅ジュース・梅シロップの作りの手順

梅ジュース・梅シロップの作り方(道具の消毒)

1.道具の消毒

果実酒瓶は焼酎等を回し入れるか、熱湯で消毒してください。焼酎を入れる場合は容器を振って全体に行き渡るようにまわし、中に残った焼酎は捨てます。使う道具類も同様に熱湯消毒などを行います。

※ガラス瓶の熱湯消毒について
ガラスはいきなり熱湯を入れると割れることがあります。まずはぬるま湯で十分に温めてから熱湯を回しかけます。同時にフタの消毒もします。清潔なふきんの上に下向きに瓶を置き、完全に乾かしてから使用してください。

梅ジュース・梅シロップの作り方(アク抜き)

2.アク抜き

南高梅を使う場合アク抜きは必要ありませんが、青くて固い梅の場合はアク抜きが必要です。水をたっぷり入れたボール等に梅を入れ、2~4時間ほどアク抜きをします。

※熟して黄色くなった完熟梅や冷凍した梅を使う場合は、水に漬けると傷みますのでアク抜きはしないでください。

梅ジュース・梅シロップの作り方(水洗い)

3.水洗い

流水で丁寧に水洗いを行います。洗い終わったあとはザルなどにあけて水気を切ります。大きいキズのあるもの、傷んだものがあれば取り除いておきます。

梅ジュース・梅シロップの作り方(水分をふき取る)

4.水分を拭き取る

ザルなどにあけて水気を切った梅を、清潔なふきんやキッチンタオルで水分をしっかり拭き取り、しばらく乾燥させます。

梅ジュース・梅シロップの作り方(ヘタを取る)

5. ヘタ取り

竹串などを使って梅のヘタ(ホシ)を取り除きます。つまようじは折れやすいので、竹串や鉄砲串がおすすめです。ヘタを取らずに漬けるとエグ味がでることがありますので、きれいに取りましょう。梅ジュースを美味しく作るコツはヘタをしっかり取ることです。

■青梅を冷凍しておく場合
ヘタを取った状態で梅を冷凍しておくと、いつでも梅シロップを作ることができます。

梅ジュース・梅シロップの作り方(容器に梅と氷砂糖を入れる)

6. 容器に梅と砂糖を入れる

先に梅を入れてその上に砂糖を乗せます。あとは梅と氷砂糖を交互に容器の中へ入れていき、一番上には砂糖がかぶるようにしてください。氷砂糖や他の砂糖を使ってもOK。

梅ジュース・梅シロップの作り方(保管場所・保存方法・熟成)

7. 保存・熟成

砂糖を入れ終えたらしっかりとフタを閉め、冷暗所で保管します。砂糖が溶けるまで1日に数回、容器を動かして砂糖を溶かし、梅にシロップがかかるようにします。

■失敗しないコツ
毎日丁寧に混ぜて砂糖を早く溶かし、上がってきたシロップに梅がしっかりと浸かるようにしておきます。本レシピでは溶けやすいグラニュー糖を使い、失敗しにくい方法をご紹介しています。

■発酵してしまった場合
万一、発酵(白い泡)してしまった場合、少量であればそのままでも問題ありませんが、多い場合はシロップのみを鍋にうつし、10分ほど弱火にかけながらアクを取ります。漬けて数日の場合は瓶に戻します。漬けて10日以上の場合はこれで完成としてください。

梅ジュース・梅シロップの作り方(出来上がり)

8. 出来上がり

砂糖が溶けたら完成です(目安:10~15日ほど)。出来上がったら梅の実は取り出します。

■殺菌処理(おすすめ)
加熱殺菌しておけば冷蔵保存で3ヶ月程度は保存ができます。まず出来上がった梅シロップをガーゼや細かいザルで漉してから鍋に入れ弱火で15分ほど火にかけます。残った砂糖がある場合も溶けてしまいます。※煮立たせないように注意してください。また梅は酸が強いのでホーローなどの鍋を使って下さい。

梅ジュース・梅シロップの作り方(冷蔵保存)

9. 保存方法・飲み方

煮沸消毒済の清潔な瓶に移して冷蔵保存してください。冷蔵保存でも3ヶ月を目処に使い切ることをおすすめいたします。

水、ソーダで割って飲む場合は4倍程度に薄めて利用します(お好みで調整してください)。梅ジュースはお子様でも飲みやすく、梅ソーダや梅スカッシュにすると、より疲労回復効果が高まります。

アレンジレシピ

砂糖の代わりにはちみつを使ったり、りんご酢を入れてさっぱり仕上げるのもオススメです。

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梅・材料・道具選びのポイント

青梅選び

青梅

青梅は和歌山みなべ産の南高梅を使います。南高梅の特徴はその大きさです。梅酒には2Lサイズ以上がおすすめです。粒の大きい梅ほど果汁も多く、エキスがたっぷり含まれています。今回は作りやすさも考慮して2Lサイズ~3Lサイズ(直径3.7~4.5cm)を選びました。新鮮でキズが少ない梅がおすすめです。

■サイズ選びのポイント
梅のエキスもたっぷりで扱いやすいL~3Lサイズがおすすめです。梅シロップの場合は、4Lなどの超大粒を使うと瓶の中の隙間が多くなり砂糖とうまくからまないこともありますので、L~3Lを推奨しています。

■冷凍梅を使う場合
冷凍梅は解凍せずに凍った状態のまま漬けてください。

→梅シロップ・梅ジュース用の青梅のご購入はこちら

グラニュー糖

グラニュー糖

使用するグラニュー糖の量は、梅の重さに対して80~100%程度です。目安は青梅1kgに対して1kg程度。グラニュー糖を使用する理由は溶けやすいためです(失敗しにくい)。氷砂糖や他の砂糖でも問題ありません。砂糖の種類によって出来上がりのシロップの味が大きく変わります。三温糖などもおすすめです。

果実酒瓶

果実酒瓶

容器は、果実酒瓶で広口のものを使います。容器の大きさは、梅の重さに対して4倍程の容量のものが適しています。(梅1kgの場合は4L容器)

冷凍梅を使った梅シロップの作り方

冷凍梅を使った梅シロップ
冷凍青梅 1kg
氷砂糖 1kg
果実酒用の容器 4リットル容器

洗った青梅をしっかり水気をふき取りヘタを取って冷凍しておきます。冷凍梅を使うとエキスが出やすいため発酵の心配が少なくなります。失敗しにくいのではじめての方にもおすすめの方法です。こちらは氷砂糖で作っています。手順は上記の生梅と同じです。

梅ジュース・梅ソーダ・かき氷などに

梅シロップ 梅ジュース

梅シロップは水割り、ソーダ割りが一般的です。4倍程度に薄めてご利用ください。(量はお好みで調整してください)シロップの状態のままかき氷にかけてもさっぱりとおいしく食べられます。

FAQ

キズのある青梅で漬けても大丈夫ですか?

小さいキズ程度なら漬けても問題ありませんが、大きいキズのあるものや、傷んでいるものは取り除いてください。

アク抜きは必要ですか?

新鮮な南高梅を使う場合はアク抜きの必要はありませんが、青くて硬い青梅(品種:古城など)は、2~4時間程度アク抜きしてください。

梅を取り出すタイミングは?

梅シロップが完成したら取り出してください。入れておくとカビなどの原因になります。

完熟梅で梅シロップを作ることはできますか?

可能です。皮がやわらかくなっていますので、つぶれないように取扱いに注意してください。皮が破れて梅シロップが濁ることがあります。基本的には青くて硬い梅で作る方が梅のエキスが出やすいといわれていますので、青梅で作ることをおすすめいたします。しかし、香りが良いということで敢えて完熟梅を好んで作られる方もいます。

グラニュー糖や氷砂糖以外でも作ることはできますか?

可能です。三温糖、和三盆糖、きび砂糖などで作る方も増えています。梅シロップは砂糖次第で味わいが大きく変わりますので、自分に合った砂糖で作ってみてください。

青梅の保存方法を教えてほしい

青梅は鮮度が落ちやすいので、購入後は必ず冷蔵保管し、できる限り早めに漬けましょう。(~3日)また青梅は冷凍保存が可能です。使いきれなかった場合は冷凍しておきましょう。冷凍する前に手順1の水洗い→5のヘタ取りを行ってから冷凍することをオススメいたします。漬ける際は凍ったまますぐに利用できます。

冷凍青梅で漬けても大丈夫ですか?

問題ありません。解凍せずに凍った状態のまま漬けてください。冷凍する前に梅をよく洗いヘタを取っておくと便利です。

取り出した梅は食べれますか?

ジャムなどに利用可能です。

中の梅がしわしわにならない

基本的には問題ありません。梅にも個体差があります。梅からエキスが出たあとにシロップが梅の中に入ることがあります。

出来上がりの量を教えてほしい

梅1kg、砂糖1kgの場合は約800ml~1000mlの梅シロップが出来上がります。

梅ジュースの健康効果を教えてください

梅に含まれるクエン酸により、疲労回復効果や肥満防止効果、美容効果などがあるといわれています。特に夏場は炭酸水(ソーダ)で割ることで疲労回復に相乗効果があります。

梅酒の作り方 簡単で失敗しない ブランデー梅酒も 梅農家直伝

梅酒の作り方(レシピ)

梅酒の作り方(美味しい梅酒レシピ)

【 ご家庭で簡単に作れる手作り自家製梅酒 】

梅酒は、多くの人に愛されるお酒のひとつ。緑茶梅酒や黒糖梅酒など、バリエーションも豊富になってきています。しかしなんと言ってもこの梅酒、はじめての方でもチャレンジしやすい人気の自家製果実酒でもあります。味わいはもちろん、手作りの梅酒が熟成していく過程も同時に楽しむことができます。

梅酒をはじめ、梅にはクエン酸などの有機酸が含まれており、疲労回復などの効果があるとされています。梅酒って、食前酒としてよく見かけますよね。これは梅酒に食欲を増進させる効果があるためです。本ページでは、梅の郷、紀州和歌山の梅農家が教える紀州南高梅の青梅を使ったおいしい梅酒の作り方(レシピ)をご紹介いたします。

梅酒を作る時期は5~6月頃。梅酒作りに必要な生の梅(青梅)は5月下旬~6月下旬頃にしか手に入りません。その頃に購入しておいて冷凍しておくのもオススメです。


梅農家が教える梅干しの作り方はこちら

材料と用意するもの

梅酒の材料・用意するもの
青梅(南高梅) 1kg
氷砂糖 500g
ホワイトリカー 1.8リットル
果実酒用の容器 4リットル容器

■氷砂糖の量はお好みで調整してください。甘さ控えめの場合は500g、甘めの場合は800gが目安です。

■出来上がり量の目安:約2.2~2.4リットル程度

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梅干の販売

梅酒作りの手順

道具の消毒

1.道具の消毒

果実酒瓶は焼酎等を回し入れるか、熱湯で消毒してください。焼酎を入れる場合は容器を振って全体に行き渡るようにまわし、中に残った焼酎は捨てます。使う道具類も同様に熱湯消毒などを行います。

※ガラス瓶の熱湯消毒について
ガラスはいきなり熱湯を入れると割れることがあります。まずはぬるま湯で十分に温めてから熱湯を回しかけます。同時にフタの消毒もします。清潔なふきんの上に下向きに瓶を置き、完全に乾かしてから使用してください。

アク抜き

2.アク抜き

南高梅を使う場合アク抜きは必要ありませんが、青くて固い梅の場合(品種:古城等)はアク抜きが必要です。水をたっぷり入れたボール等に梅を入れ、2~4時間ほどアク抜きをします。

※熟して黄色くなった完熟梅や冷凍した梅を使う場合は、水に浸けると傷みますのでアク抜きは必要ありません。

水洗い

3.水洗い

流水で丁寧に水洗いを行います。洗い終わったあとはザルなどにあけて水気を切ります。大きいキズのあるもの、傷んだものがあれば取り除いておきます。

水分をふき取)

4.水分を拭き取る

ザルなどにあけて水気を切った梅を、清潔なふきんやキッチンタオルで水分をしっかり拭き取り、しばらく乾燥させます。

ヘタを取る

5. ヘタ取り

竹串などを使って梅のヘタ(ホシ)を取り除きます。つまようじは折れやすいので、竹串や鉄砲串がおすすめです。ヘタを取らずに漬けるとエグ味がでることがありますので、きれいに取りましょう。梅酒を美味しく作るコツはヘタをしっかり取ることです。

■青梅を冷凍しておく場合
ヘタを取った状態で梅を冷凍しておくと、いつでも梅酒を作ることができます。

容器に梅と氷砂糖を入れる

6. 容器に梅と氷砂糖を入れる

先に梅を入れてその上に氷砂糖を乗せます。あとは梅と氷砂糖を交互に容器の中へ入れていきます。

ホワイトリカーを入れる

7. ホワイトリカーを入れる

梅と氷砂糖を入れ終えたら、その上からホワイトリカーを静かに流し入れます。

■ホワイトリカー以外のお酒でも作れます
ブランデーやウイスキー・ウォッカ・ジン・老酒など、アルコール度数が35%以上のお酒であれば梅酒を作ることができます。分量は同じです。

保管場所・保存方法・熟成

8. 保存・熟成

ホワイトリカーを入れ終えたらしっかりとフタを閉め、冷暗所で保管します。氷砂糖が溶けるまで週に数回程度、容器を動かして中の糖分を均一にしてください。氷砂糖が溶けたら、美味しい梅酒になるのをじっくりと待ちましょう。

飲み頃

9. 飲み頃

3ヶ月程度であっさりとした梅酒が楽しめますが、半年から1年が飲み頃です。さらにじっくりと熟成させることで、コクと深みのある美味しい梅酒になっていきます。待てば待つほど深みが増すといわれる梅酒、是非ご自宅でチャレンジしてみてください。

■梅を取り出すタイミング
梅の実を入れたままにしておくと、にごりや苦味がでる場合がありますので、1年~1年半くらい漬けたら中の梅を取り出して、漉しておくと長期保存ができます。

梅干の販売

梅・材料・道具選びのポイント

青梅選び

青梅

青梅は和歌山みなべ産の南高梅を使います。南高梅の特徴はその大きさです。梅酒には2Lサイズ以上がおすすめです。粒の大きい梅ほど果汁も多く、エキスがたっぷり含まれています。今回は作りやすさも考慮して2Lサイズ~3Lサイズ(直径3.7~4.5cm)を選びました。新鮮でキズが少ない梅がおすすめです。

■サイズ選びのポイント
梅のエキスもたっぷりで扱いやすい2~3Lサイズがおすすめです。

■冷凍梅を使う場合
冷凍梅は解凍せずに凍った状態のまま漬けてください。

→梅酒用の青梅のご購入はこちら

氷砂糖

氷砂糖

使用する氷砂糖の量は、梅の重さに対して50~80%程度です。目安は青梅1kgに対して500g程度、甘めで作りたい場合は800gほど入れます。氷砂糖を使用する理由は、雑味が少なく溶けにくい性質を活かして梅のエキスをじっくりと引き出せるためです。グラニュー糖など、他の砂糖でも代用は可能です。

ホワイトリカー

焼酎(ホワイトリカー)

ホワイトリカー(焼酎)はアルコール度数35%以上の物を使用します。ホワイトリカーはほとんど無味無臭のため、梅のエキスの味わいや風味が出やすくなります。他のお酒でも作ることができます。(※詳細はFAQにて)

果実酒瓶

果実酒瓶

容器は、果実酒瓶で広口のものを使います。容器の大きさは、梅の重さに対して4倍程の容量のものが適しています。(梅1kgの場合は4L容器)

ブランデー梅酒の作り方

ブランデーベースリキュール 梅酒
青梅 1kg
氷砂糖 500g
ブランデー 1.8リットル
果実酒用の容器 4リットル容器

ブランデー以外では、ウイスキー・ウォッカ・ジン・老酒などもご利用いただけます。作り方はホワイトリカーの場合と同じです。

はちみつ梅酒の作り方

はちみつ梅酒
青梅 1kg
はちみつ 500g
ホワイトリカー 1.8リットル
果実酒用の容器 4リットル容器

はちみつならではの口当たりとコクが味わえます。氷砂糖をハチミツに替えるだけ、手順はまったく同じです。はちみつの量はお好みで調整してください。

※はちみつは溶けにくいので、漬け込み後2週間は毎日一回、容器をよく揺すり糖分を均等にします。その後も1カ月に数回この作業を繰り返します。

梅酒作りの豆知識

■ 氷砂糖と浸透圧

氷砂糖 浸透圧

梅酒作りでは氷砂糖を使います。実は、美味しい梅酒を作るには氷砂糖が不可欠なんです。それは、お酒(ホワイトリカー)と氷砂糖が美味しい梅酒を作りだす浸透圧を絶妙なバランスに調整してくれるためです。

梅酒に限らず、漬け物は浸透圧という現象を利用して作ります。梅酒の場合、氷砂糖がその性質を十分に発揮することで、浸透圧によって梅のおいしいエキスをホワイトリカーに抽出することができます。

その仕組みは、ゆっくりと溶けていく氷砂糖の性質を活かすことにあります。まず最初に、氷砂糖を入れてすぐの状態では梅の方が糖分が高いため、梅がその実の中へホワイトリカー(水分)を含んでいきます。この時、梅は膨らんでいきます。そして、その取り込んだホワイトリカーに梅のエキスや香りが溶けだしていくのです。

氷砂糖が溶けて周りのホワイトリカーの糖度が上がってくると、今度は逆に梅の実の中に入ったホワイトリカーが梅から出てきます。 この浸透圧のバランスが落ち着くのが3ヶ月~半年とされているので、いわゆる飲み頃とされています。また、粉砂糖を使うとホワイトリカーの糖度が一気に上がり、梅のエキスが抽出されにくいうえ、一部は溶けずに底に溜まってしまうこともありますので、梅酒にはあまり適していません。

FAQ

キズのある青梅で漬けても大丈夫ですか?

小さいキズ程度なら漬けても問題ありませんが、大きいキズのあるものや、傷んでいるものは取り除いてください。

アク抜きは必要ですか?

新鮮な南高梅を使う場合はアク抜きの必要はありませんが、青くて硬い青梅(品種:古城など)は、2~4時間程度アク抜きしてください。

梅を取り出すタイミングは?

1年程度で梅のエキスが液に浸透しますので、それ以後ならいつでもかまいません。取り出さずにそのままにしておく方が風味・色・香り・コクが増します。ただし梅の実を入れっぱなしにしておくと、にごりや苦味がでる場合があります。

完熟梅で梅酒を作ることはできますか?

可能です。皮がやわらかくなっていますので、つぶれないように取扱いに注意してください。基本的には青くて硬い梅で作る方が梅のエキスが出やすいといわれていますので、青梅で作ることをおすすめいたします。しかし、香りが良いということで敢えて完熟梅を好んで作られる方もいます。

ホワイトリカー以外でも梅酒を作ることはできますか?

可能です。アルコール度数35度以上のお酒が基本です。焼酎以外ですとブランデー、ウイスキー、ウォッカなどが一般的です。出来上がりの味がお酒の味に左右されますのでご注意ください。近年は日本酒などでも梅酒を作る方がおられます。

青梅の保存方法を教えてほしい

青梅は鮮度が落ちやすいので、購入後は必ず冷蔵保管し、できる限り早めに漬けましょう。(~3日)また青梅は冷凍保存が可能です。使いきれなかった場合は冷凍しておきましょう。冷凍する前に手順1の水洗い→5のヘタ取りを行ってから冷凍することをオススメいたします。漬ける際は凍ったまますぐに利用できます。

冷凍青梅で漬けても大丈夫ですか?

問題ありません。解凍せずに凍った状態のまま漬けてください。冷凍する前に梅をよく洗いヘタを取っておくと便利です。

取り出した梅は食べれますか?

1年以上漬けた梅酒から取り出した梅は「梅ジャム」にしたり、ゼリーに入れて有効活用することができます。

取り出した梅は食べれますか?

1年以上漬けた梅酒から取り出した梅は「梅ジャム」にしたり、ゼリーに入れて有効活用することができます。

中の梅がしわしわにならない

基本的には問題ありません。梅にも個体差があります。梅からエキスが出たあとにホワイトリカーが中に入ることがあります。

出来上がりの量を教えてほしい

梅1kg、氷砂糖500g、ホワイトリカー1.8Lの場合は、約2.2~2.4L程度が目安となります。

容器はどれくらいの容量を購入したらよいですか?

漬ける梅の約4倍の容量が目安となります。1kgの場合は4リットル容器、2kgの場合は8リットル容器がおすすめです。

梅干しの作り方 昔ながらのしょっぱい おばあちゃんの梅干の漬け方(干し方)

梅干しの作り方(漬け方)

梅干の作り方

【 ご家庭で簡単に作れる本場の梅干し 】

本ページでは、昔ながらのおばあちゃんが作ってくれたしょっぱい手作り梅干の作り方(レシピ)を梅の本場、紀州みなべの梅農家が丁寧に分かりやすく、そして詳しくご紹介いたします。

昔懐かしい酸っぱい梅干ですが、塩だけを使った無添加製法で作ることで保管方法によっては10年以上もつとも言われる伝統的な製法です。塩のみで漬けた梅干しは、和歌山県では白干梅といわれています。また、梅は医者いらずといわれるように、クエン酸などの効果として、夏バテや熱中症予防、疲労回復、肥満防止などの健康効果が注目されています。はじめての方でもご家庭で簡単に作れますので是非チャレンジしてみてください。

梅干を作る時期は6~7月頃。梅干作りに必要な生の梅(完熟梅)は6月中旬~7月上旬頃の短い期間にしか手に入らないので注意が必要です。


材料と用意するもの

梅干しの材料・用意するもの
梅 (完熟梅) 2kg
粗塩 (あら塩) 360~400g
焼酎
(度数35%以上)
少量(消毒用)
漬物容器 容量5リットル程度
漬物用ビニール袋 1枚
落し蓋 1枚
重石 2~4kg程度

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梅干し作りの手順

梅干(道具の殺菌)

1.道具の消毒

梅干作りで大敵なのが「カビ」です。使う道具類は、必ず熱湯や焼酎等をかけて消毒してください。
漬物容器は、焼酎を少し入れて容器を振って全体に行き渡るようにまわしアルコール消毒し、中に残った焼酎は捨てます。

■プラスチック容器を使う場合
内側に敷いた漬物用ビニール袋に焼酎を入れ上記同様に消毒します。

梅干(水洗い)

2.梅の水洗い

ボウルを使い、流水で梅を洗います。梅はやわらかいので、手でやさしく丁寧に汚れを落としてください。清潔なふきん等で水気を拭き取り、タオル等の上に並べてしばらく乾燥させます。ザルにあけて水切りをしてもOK。完全に乾かす必要はありません。表面が少し湿っているくらいのほうが塩が付きやすいためです。

※アク抜きの必要はありません
完熟梅はアク抜きの必要はありません。水に浸けると茶色く変色しますのでご注意ください。

※落ち梅(拾い梅)を使う場合の注意点
極稀に梅の中に虫が入る場合がありますので、落ち梅を使う場合は水洗いの後に必ず30~45分ほど水に浸けておきます。約45分水に浸けるとほぼ虫が出てしまいます。

梅干(ヘタ取り)

3. ヘタ取り

奥に残っているヘタ(ホシ)を、竹串や爪楊枝を使って梅にキズがつかないよう注意しながら取り除きます。

梅干(容器に梅と塩を入れる)

4. 容器に梅と塩を入れる

容器にビニール袋を敷き、底に塩を一掴みふります。次に梅を平らに並べ、その上にまた塩をふり、梅と塩を交互に入れていきます。梅と梅に隙間が無いように塩を入れ、上に行くほど塩の量を増やします。できれば一番上は塩で隠れるようにする。その上に落し蓋を乗せます。


※梅農家直伝の失敗しないコツ
漬けた梅から梅酢を早く上げるために、予め用意しておいた梅酢を少し入れると梅酢の上がりがよくなります。毎年梅干作りをされる方は梅酢を少し残しておくことをおすすめします。

梅干(重石を乗せる)

5.重石(おもし)を乗せる

落し蓋の上に重石(約2~4kg)を乗せます。(梅の量と同量程度)。漬物袋を使う場合は重石ごと包み込むように縛ります。(※重石も予め消毒しておきます)3~5日して梅干が隠れるくらいまで梅酢が上がってきたら重石の量を半分以下に減らします。


※梅農家直伝の失敗しないコツ
梅酢を早く上げることが重要です。梅酢の上がりが遅い場合は重石を増やすなど調整をしてください。重石はペットボトルに水を入れたものなどでも代用可能です。

梅干(保管方法)

6.保管方法

ホコリ等が入らないよう上からビニール袋をかぶせて日陰の涼しい場所で保管します。3~5日すると梅酢が、落し蓋付近まで上がって来ますので、重石の重さを半分以下に減らします。梅は常に梅酢に完全に浸かっている状態にしてください。ときどきカビが発生していないか確認しましょう。


※失敗しないコツ
梅酢を早く上げることが重要です。梅酢が上がるまで日数がかかってしまうと、梅が傷んでしまう可能性が高くなります。漬けて2日ほどで梅酢の上がりをチェックして、上がりはじめていればそのままにし、少ない場合は重石を追加します。何度も容器を開け閉めするとカビの原因にもなりますので注意してください。


※カビが発生した場合
梅酢の表面に白いカビが発生した場合はすくって捨ててください。焼酎をほんの少量回し入れ、カビを防ぎます。梅の表面の一部にカビが発生していた場合は、その梅をすぐに取り除きます。梅や梅酢全体にカビが広がっている場合は取り返しがつかない場合もありますので、道具の消毒や保管場所、容器内を綺麗にしておく事を心掛けましょう。


※紫蘇漬けにする場合
紫蘇漬けにする場合は梅酢が上がりましたら、梅の上に乗せてそのまま漬けておきます。乾燥させたい場合は、土用干しの際は紫蘇も一緒に干してもかまいません。

梅干(土用干し)

7.土用干し(天日干し)

漬け始めて一ヶ月程度が経ち、梅雨明け頃に、晴天が4日間続きそうな日を選びます。3~4日干すのは大きめの梅(2~3Lサイズ)を想定した日数になります。ザルを用意し、ブロックなど土台の上にザルを乗せ風通しを良くします。できれば梅酢も日光に当ててあげてください。

■ 1日目
ザルに梅を間隔を開けて平らに並べ日光に当て干します。できれば一日に一回梅を裏返しましょう。皮が破れやすいため裏返し作業はやさしく行ってください。暑い日中に無理に裏返そうとすると皮が破れることがありますので、夕方や翌朝でもかまいません。ザルは夕方になる前に屋内に取り込みます。ふっくらと仕上げるため1日目のみ梅酢の入った容器に梅を漬け戻します。(※必ずしも梅酢に戻す必要はありません)

■ 2日目・3日目
日中は1日目と同様に干し、今度は夕方前に取り込まず、そのまま夜も干したままにして夜露にあてます。万一の雨に備えて夜間は屋内か屋根のある場所に移動させておきます。

■ 4日目
自分の好みの乾燥具合になったところで取り込みます。しっとりめが良ければ朝に、乾きめが良ければ夕方に取り込みます。


※土用干し中に、天候が雨や曇りになった場合
湿気はカビの原因にもなりますので、外に出さず屋内で保管して晴れた日に続きを再開してください。


※梅干のサイズによって干す日数を調整してください
小さい梅(小梅)は2~3日ほど、大きい梅は3~4日ほどが目安です。


※梅干の表面に白いものがついている
カビではないかよく観察してください。ほとんどの場合は塩の結晶が固まったものと考えられます。

梅干(保管方法)

8.梅干しの保存(完成)

干しあがった梅干は梅酢に戻さず、ガラスや陶器、プラスチックなどの密閉できる保存容器に入れて冷暗所、または冷蔵庫にて保管します。干し上がり後はすぐに食べることもできますが、3ヶ月~半年ほど置き塩味の角がとれて次第にまろやかな味になった頃がおすすめです。


残った梅酢はペットボトルなどに入れて保管しておき、料理の調味料としても利用できます。

梅・材料・道具選びのポイント

梅選び

完熟梅(黄熟梅)

梅の品種は南高梅が最適とされています。南高梅は果肉がたっぷりで皮が薄く大粒のため、でき上がりの食感もやわらか。触った感触が少しやわらかくて黄色く熟した完熟梅を使います。



■サイズ選びのポイント
皮がやわらかくできあがりの食感がよい2~3Lサイズがおすすめです。4Lなど超大粒になればなるほど、皮がやわらかい反面、漬けた際に皮がやぶれやすく、どうしても潰れやすくなります。


→梅干し用完熟梅のご購入はこちら

粗塩 (あら塩)

粗塩(あらじお)

使用する塩の量は、漬ける梅の重さに対して約5分の1程度(18~20%)です。塩はミネラルのある粗塩を使うと、梅干と絡みやすくまろやかな風味が出ます。塩分の少ない梅干しを食べたい方は、18~20%で作った後、出来上がったものを塩抜きしましょう。

焼酎(ホワイトリカー)

焼酎(ホワイトリカー)

焼酎(ホワイトリカー)はアルコール度数35%以上の物を消毒用に少量だけ使用します。度数が35%以上であれば飲用等でもOK。焼酎はなくてもかまいませんが、失敗しないためにはご利用をおすすめします。

漬物容器

漬物容器

容器は、プラスチック製の漬物樽・ガラス・陶器・ほうろうで広口のものを使います。プラスチック容器を使う場合は、衛生面や匂いの付着、腐食の心配などから、容器より少し大きなサイズの漬物用ビニール袋をご用意ください。容器の大きさは、梅の重さに対して3倍程の容量のものが適しています。

落し蓋

漬物容器のフタ

漬物容器に付属のものを利用したり、大きめのお皿などでも代用可能です。ただし、金属製のものは腐食するので避け、木製もカビの原因となるので避けてください。

重石 (おもし)

重石 (おもし)

市販の重石などを利用します。石などでもかまいませんが、漬けの途中で重さを減らす必要が出てきますので、調整分も用意しておいてください。熟しすぎた梅を使う場合は、つぶれを防ぐため重石は少量にします。必ず梅が梅酢の中に浸かるようにします。

FAQ

キズのある完熟梅で漬けても大丈夫ですか?

多少黒くなっていたり、皮に擦りキズがある程度なら漬けて差し支えありません。漬けた後に消えてしまいます。ただし、大きなキズのあるものや斑点のあるのも、虫食いはカビの原因にもなりますので必ず取り除いてください。

アク抜きは必要ですか?

黄色く熟した梅(完熟梅)を使う場合はアク抜きの必要はありません。青梅を追熟させずにそのまま使う場合は、2~4時間程度アク抜きが必要になります。(※南高梅の場合はアク抜きは必要ありません)

青梅で梅干しを漬けることはできますか?

可能です。しかし梅干しができた時に皮や果肉が硬くなってしまう場合があります。青梅を使う場合は常温で2~3日ほど置き、黄色く追熟させてから漬けましょう。(※追熟させても出来上がりが硬くなる場合があります)

追熟の方法を教えてください

風通しのよい冷暗所などで、ザルなどに広げるか、ダンボールなどに入れ密閉せずフタを開けた状態で2~3日程度常温で置いておきます。ビニール袋などに入っている場合は必ず出してください。(※冷蔵庫では追熟しません。必ず常温で置いてください。)

塩は粗塩以外を使っても大丈夫ですか?

粗塩以外でも可能ですがおすすめは致しません。精製塩はサラサラのため梅にかからず容器の下にたまってしまいます。また、梅干しの味は塩で決まります。にがり成分(ミネラル)を多く含み、しっとりとして梅になじみやすく梅酢も上がりやすいため梅干しに適しています。

塩分は約20%で漬ける理由は?

梅干の塩分は18~20%で漬けることをおすすめしております。カビが生えにくく、出来上がったあと常温でも長期間保存できる塩分濃度です。もし減塩をしたい場合は、食べる前に塩抜きをしましょう。

塩分の低い梅干しを作りたい

18%以下でも作れないわけではありませんが、梅酢が上がりにくく、カビが生えやすいため初心者の方には全くおすすめできません。上記のように20%で漬けて塩抜きすることをおすすめします。

ヘタは取らずと浸けるとどうなりますか?

カビの原因になる可能性があります。また梅酢の上がりが悪くなる場合もありますので、ヘタはしっかり取りましょう。

梅を洗う前にヘタを取っても良いですか?

ヘタの部分に水が入りカビの原因になる可能性があります。洗う→ヘタ取りの順がおすすめです。

干す前の梅干が黒くなった

梅干がしっかり梅酢に浸かっていなかった可能性があります。傷んでしまっている場合もありますので、よく確認してください。

梅干を干す理由は?

夏の強い日差しに当てることで、カビなどの菌の増殖を抑えることで梅干を長期間保存させる効果があります。また梅の水分が少なくなり、味が凝縮され風味がよくなります。

干し作業の1日目に梅酢に戻す理由は?

やわらかく仕上げるために、1日目のみ夕方に梅酢に戻す方法をおすすめしています。ただし、必ずしも戻さなければならないわけではありません。

干すタイミングはいつでもよいのですか?

日差しの強い7月下旬~9月頃であれば問題ありません。

干しあがりの目安を教えてください

梅干の重さが元の梅から50~60%くらいになるのが目安です。

出来上がった梅干しに焼酎の匂いはつきませんか?

消毒用に使用する焼酎の量は極少量ですので、匂いなどは消えてしまいます。

ガラス瓶を熱湯消毒する方法を教えてください

ガラスはいきなり熱湯を入れると割れることがあります。まずはぬるま湯で十分に温めてから熱湯を回しかけます。同時にフタの消毒もします。清潔なふきんの上に下向きに瓶を置き、完全に乾かします。

作った梅干の保存方法は?

ガラス、陶器、プラスチックなどの密閉出来る容器に入れ、冷蔵庫もしくは冷暗所にて保存してください。

漬物容器以外でも漬けることができますか?

市販の果実酒瓶で漬けることができます。その場合は梅2kgに対して5リットル瓶でご利用ください。瓶に梅と塩を入れたあと、水を入れたナイロン袋を梅の上に置いて落し蓋の代用としてご利用ください。金属製の物は、塩分や酸で腐食するので避けてください。

漬物容器はどれくらいの容量を購入したらよいですか?

漬ける梅の約2~3倍の容量が目安となります。2kgの場合は5リットル容器、5kgの場合は15リットル容器、10kgには20リットル容器などがおすすめです。

漬けた後に残った梅酢はどうしたらよいですか?

梅酢(白梅酢)は大変貴重な物です。クエン酸などの有効成分も多く含まれていますので、ビン等に入れ、冷蔵庫もしくは冷暗所にて保存してください。酢の物や煮物やサラダのドレッシングとして、お酒に入れてみたりと、様々な料理にお酢の代わりとして使えます。また水に薄めてうがいに使ったり、掃除に使ったりとその使い方は様々です。

できあがった梅干しの量はどれくらいになりますか?

生の梅5kgで漬けた場合、干し上がりは約半分の2.5kgになります。保存は3L容器のガラス瓶が最適です。

しそ漬け梅にしたいのですが、紫蘇を入れるタイミングを教えてください

梅に対して約20%ほどの「もみしそ」を、梅を漬けて梅酢が上がってきた容器に入れます。土用干しの際に紫蘇も一緒に干すと良いでしょう。もうひとつの方法としては土用干しが終わったあとに梅酢に戻さず別容器に入れる際に紫蘇を梅干しの間に挟んでいく方法もあります。

赤じそ漬けにしたいのですが紫蘇の量がわかりません

梅に対して約2割の赤じそを用意しましょう。販売されている「もみしそ」を使っても結構ですし、生の赤紫蘇をご自身でアク抜きしても結構です。

梅干しにダイエット効果があると聞きました

梅干しには「バニリン」という成分が含まれており、肥満予防に効果があると考えられているそうです。またバニリンは電子レンジや焼くことで増加するそうです。梅干しは塩分が多いので食べ過ぎには注意しましょう。

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